2024年5月、今月読んだ歴史の本7冊

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美しくもしたたかな女たちの源氏物語


大河ドラマで話題になっている紫式部と源氏物語。

この書籍は、源氏物語の女性たちが主人公。夕顔を始めて、様々な登場人物が出てくる源氏物語。

人の名前がわからなくなった人もいらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人です。

この書籍では、一人ひとりを解説しながらいくつかの短編で区切られていますので、読みやすいです。

原爆誕生と戦後: オッペンハイマーの生涯

オッペンハイマーがなぜ原爆開発を目指したのか、原爆開発後はどのような道を辿ったかなど、詳しく書かれている書籍。

ところどころが会話式になっているので、イメージがわきやすいのもポイント。

また、登場人物がわからない方にもわかるような、登場人物の詳しい説明があるのも嬉しい。

最近様々な見方をされるようになったオッペンハイマーの、素顔に迫ります。

やんごとなき姫君たちの饗宴


やんごとなき姫君シリーズ。今回は饗宴をテーマにした内容。
貴族は、ゴージャスなイメージがありますが、文化を伝えることで大きな貢献をしてきたことでも知られています。
マリー・アントワネットはパンや食器類を、カトリーヌメディチは、アイスクリームや香水を伝えたとか。
そんな一面がある貴族たちですが、特に大変なのが宴。
たくさんのルールやしきたりがありました。そのような面についても触れている書籍です。

本当にこわい宮廷の物語 西洋の「大奥」


日本には江戸時代まで大奥と呼ばれる、女性の花園がありました。
トップにのぼりつめるべく、たくさんの女性たちが集まり争う場です。
お気に入りになれば嬉しい反面、一度呼ばれただけで一生を終える女性もいました。
そんな大奥のような場所が海外にも存在しました。有名なのはオスマン帝国のハーレムでしょうか。
そんな海外版大奥の裏側に迫ります。

ルイ十七世の謎 フランス革命に消えた王子

マリー・アントワネットの息子ルイ17世。その後の消息がどのようであったか、今でも謎に包まれています。
そのルイ17世について、近年の調査でわかってきたことがあります。
今まで彼の遺骨と言われていたものを調査したり、マリー・アントワネットの姉が書き留めた手紙やメモなど。
そして、ルイ17世が亡くなったきっかけと言われている靴屋の主人など。その真相は果たして?

フランスを支配した美女 公妃ディアヌ・ド・ポワチエ


カトリーヌメディチと争ったとされる、アンリ2世の愛人ディアーヌ。
晩年になっても光のような美しさをまとっていたとされていた彼女。王が歳の差を超えてお気に入りなのも頷けます。
そんなディアーヌは、愛人にはめずらしく政治にも関与した女性として知られています。
また、カトリーヌと子どもを持つように王へ説得するなど、アドバイザー的な存在でもありました。
ディアーヌはどのようにして、愛人の立場になったのでしょうか?その気持ちはいかに?

戦国を生きた姫君たち


戦国時代、夫とともにする女性も多くいました。
織田信長の妹と言われているお市が代表的な人物でしょう。周りから生きてほしいという説得を聞かず、夫とともに死にたいと自決。
そんな女性がいる一方で、頭を働かせ生き抜いた女性もいます。
そのような頭のきれる女性たちが主人公の書籍です。知らない方々ばかりで、歴史好きにはたまらない。
最後までワクワクして読めました。