2024年2月、今月読んだ歴史の本12冊

 ご紹介した書籍のなかには、取り扱いが終了している場合もありますので、ご注意ください。

フリードリヒ2世: シチリア王にして神聖ローマ皇帝


シチリアの皇帝として名が知られているフリードリッヒ2世。その変わった性格で知っている方も多いのではないでしょうか。

自ら興味あることには進んで学びにいき、研究に参加するなど、熱心なことで知られている皇帝です。

嫌々ながら学ぶのではなく、自ら興味を持って進んで取り組む姿勢は、私達も見習いたいものです。

そんな皇帝についてですが、これまで詳しい書籍を読んだことがなかったため、この書籍を選びました。

積極的に学んだことについて、より詳しく書かれており、今まで以上に興味を持ちました。他に詳しく書かれている書籍があれば読んでみたいと探し中です。

ローズ・ベルタン


マリー・アントワネットを最後まで味方でいたひとり、ローズ・ベルタン。

貧しい環境で育った彼女は、少しでも上にいこうと目指していきます。

最初は見習いから始めたものの、才能を認められたちまち人気の人に。

たくさんの人がベルタンに依頼し、予約殺到。そんな客人のひとりがマリー・アントワネットでした。

フランス革命時は、亡命したもののマリー・アントワネットがタンプル塔へ移送されるまで、帽子などを届け続けたというのだから驚きです。

この書籍は、ローズ・ベルタンの晩年まで書かれためずらしい書籍。ファッションが好きな方はぜひチェックしてみてください。

ヴェルサイユ宮殿に暮らす:優雅で悲惨な宮廷生活


一見華やかに見えるヴェルサイユ宮殿ですが、実は衛生状態が良くなかったことは有名です。では、そのような状況でヴェルサイユ宮殿にいた人々はどのような暮らしをしていたのでしょうか。

お手洗い事情や入浴方法、そしてエチケットやマナーなど幅広い分野から書かれているので、貴族の暮らしを知りたい方におすすめ。

また、これを読んだ後は少しヴェルサイユ宮殿の見方が変わるかも、しれません。

闇の魔女史 世界の魔女と魔女裁判の全貌

魔女と聞くと、ほうきに乗って夜飛び回るイメージやなにかを唱えているイメージ。老婆のイメージなど様々。

また、魔女といえば魔女裁判を思い出す方もいらっしゃるでしょう。

魔女裁判は、昔のことだと思いがちですが、地域によっては近年まで残っていました。最後の魔女裁判は数十年前で、今でも地域によって魔女について信じれているところもあります。

この書籍は、有名な魔女から知る人ぞ知る魔女まで幅広く紹介しています。

欲望の美術史

展覧会や美術館などに絵を見に行く方もいらっしゃるでしょう。そのようなときに、必ずといっていいほどある絵が、恋愛に関する絵。

今も昔も、恋愛は切っても切れないものです。

この書籍では、恋愛をもっと掘り下げたテーマでお届けしている内容になっており、人のよく深さや浅はかさも垣間見えます。

恋は盲目といいますが、まさにその通り。絵もただ見るのではなく、ひとつの出来事として見てみるとまた違った見方が見えてくると思わせてくれた一冊。

恋する西洋美術史


先ほどご紹介した書籍同様で、恋愛をテーマにした書籍です。先程の書籍では、よく深さや浅はかさなど人の見えにくい部分までオープンに書かれていました。

こちらの書籍は、もう少しやんわりした内容で、人が恋したときの嬉しさや楽しさ、ときめきを中心に書かれています。

今後は、昔は恋愛をこのように捉えていたんだなと思いながら、名画を楽しめそうだと感じました。

恋愛要素のある絵がお好きな方は必見です。

前2千年紀のヒッタイトの歴史と文化 忘れられた帝国への扉


ヒッタイトと聞いてどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。ヒッタイトと聞くとあまりパッとせずわかりにくいと思っていました。

だからこそ、詳しく書いてある書籍があれば読みたいと長年考えてきました。そんなときに出会ったのがこの書籍。

ヒッタイトについて、想像以上に歴史があったこと、調査によって新たにわかったことなど、最近の研究についても触れています。

アルシノエ二世 ヘレニズム世界の王族女性と結婚

エジプトの女王として知られているアルシノエ2世。しかし、エジプトの女王というとクレオパトラを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

私もそのひとりです。だからこそ、この影でエジプトを支えた彼女について知りたいと思いました。

実際に読んでみると、クレオパトラと同じプトレマイオス王朝出身の女性。

政治に関与し、ときに自分の子供や自分を犠牲にしてまで王朝を守った人物です。

悪く書かれていることもありますが、この書籍を読んで素顔を知ると、また印象が変わりました。

そんな不思議な魅力を持つ女性です。プトレマイオス王朝を詳しく知りたい方におすすめです。

ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人


古代の時代に科学者として知名度を上げたヒュパティア。当時は、男性ばかりが活躍していた時代でしたので、ヒュパティアをよく思わない人たちもたくさんいました。

そんな中で唱えた仮説や性別が女性というだけで、周りの反感を買ってしまう彼女。

昔も今も、めずらしいだけで批判されるのは同じですね。悲しい最期になってしまい、ヒュパティアの資料はあまり残っていませんが、いつか発見される日が来るといいなと思っています。

アラゴン連合王国の歴史 中世後期ヨーロッパの一政治モデル

アラゴン王国、昔のスペインとフランスの間に位置した国です。当時は、統治する人や国が変わることが少なくなかったため、内容が少し複雑です。

そして、アラゴン王国について書かれている書籍もあまり多くありません。そんな中で見つけた書籍。読んでみると今まであまり知らなかった内容もたくさん詰め込んでありました。

わたしはナチスに盗まれた子ども:隠蔽された〈レーベンスボルン〉計画

ずっと両親が血のつながった家族と思っていた女性が、思わぬことで養子だったと知ります。

なぜ養子だとずっと隠してきたのか、その謎を追求すべく様々なことを調査する女性。

すると、思った以上に多くのことや触れてはいけないような内容まで出てきます。

この内容はあまり知らなかったので、最後までとても興味深かったです。

大学入試 マンガで世界史が面白いほどわかる本

大学入試のための世界史ですが、振り返るもしくは改めて勉強うするにもってこいの一冊。

ところどころ漫画になっているので、読み進めやすいのも特徴。

改めて教科書のような教材で学びたい方におすすめです。