2024年1月、今月読んだ歴史の本10冊

 ご紹介した書籍のなかには、取り扱いが終了している場合もありますので、ご注意ください。

十字軍全史

十字軍について書かれた400ページにわたる分厚い単行本。

単行本を見て、あまりの分厚さに読みきれるか悩みながら手にとったものの、一気読み。

読み切れるか悩む反面、この分厚い書籍をみてこれだけ詳しく書かれている十字軍の書籍はない!と、とてもワクワクしました。

十字軍についてはすでに知っている内容もありました。

しかし、他の騎士団との違いや関係、政治絡みなど詳しく書かれていました。

世界史好きには、ぜひおすすめしたい一冊です。

また、同じ著者が書いているテンプル騎士団も読みたいと思い、並行しながら読んでいました。

並行しながら読むことで、さらに騎士団について理解が深まり、より楽しく読めました。

持ち運ぶ際には向かない厚さですので、外出先でも楽しみたい方にはこちらの電子書籍がおすすめです。

テンプル騎士団全史

先程ご紹介した十字軍の書籍と同じ著者が書いたテンプル騎士団全史。テンプル騎士団は、他の騎士団と比べると悲しい最期として有名です。

助かった騎士団については、数人しかいないとの諸説もあることから、どれだけ悲しい結末だったか想像は容易いでしょう。

テンプル騎士団を知っていても、十字軍を始め今も続いているマルタ騎士団など他の騎士団とはどのような違いがあるか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この書籍では、それぞれの騎士団についても細かく触れており、それぞれの騎士団がどのような結末になるかも書かれています。

そのため、テンプル騎士団以外の騎士団について、その後もわかりやすい内容です。

また、テンプル騎士団の最後が迫るときに、それぞれの騎士団が選択した答えについても学べます。

名画のドレス


年代によって違うデザインや特徴のあるドレス。

パット見てあまり目立たないものも多いのですが、実はデザインや素材なども時代によって様々。

実際に一度は見たことある方も多い名画と一緒に、ドレスのデザインについてご紹介しているので、非常にわかりやすいのもポイント。

ドレスのデザインを知ってから、中世の映画やドラマがより楽しみになりました。

失われた夜の歴史

世界史の夜をテーマにした一冊。

闇の部分を中心に展開する内容になっており、中には怖い描写も。

夜には、様々な事件が起こるイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今のように夜でも明るい街は少ない時代、まわりが暗い影響で犯人が分からない事件もザラでした。

出会いもあれば別れあり、様々な出来事が起こる夜をテーマに様々な視点から書かれています。

マーガレット王女とわたし

イギリス王室で唯一火葬を選んだ王族として知られ、若くして亡くなったマーガレット王女。

幼い頃からずっとそばにいた親友として支えた著者は、晩年には専属の女官として勤務。

著者の母は、マーガレット王女の母の女官でした。

そんな繋がりから、幼少期かはすでにエリザベス女王やマーガレット王女と遊んでいたなど驚くシーンもありました。

貴族出身の彼女ですが、様々なコンプレックスを抱えていたようです。

貴族ならではの葛藤や悩みなどもオープンに書かれている点もありました。

また、著者自身がダイアナ元妃とのつながりについても書かれており、驚きの連続。

書籍の半分までは、ご自身の生い立ちがメインになりますが、最後まで一気読み。

オリガ・ロマノフ わたしはプリンセス

ロシアの悲劇として知られるロマノフ家。

現在もロマノフ家の名を継いでいる方がいらっしゃるのはご存知でしょうか。

そのロマノフ家の血が流れている著者が、突然一般人の生活をし始めたことや、プリンセスとしての肩書について書かれた書籍。

悲劇として知られるロマノフ王朝最期の皇帝とその一家ですが、一部の親戚たちは海を越えてイギリスへと渡っていました。

最期の皇帝ニコライ二世の子供たちからみて、いとこだった彼女は幼い頃一緒にと遊んでいたエピソードもありました。

プリンセスと名乗る葛藤や一般として生きていく覚悟などが毅く感じられました。

アンネ・フランクの密告者


アンネ・フランク自身が残した日記が出版されたことにより、世界中で人気になった彼女。

誰かに密告され、隠れ家がわかったと長年言われ続けてきました。

その謎について、複数の調査団が明らかにした書籍です。

当時の目撃情報から犯人になりえる人物まで隅々調査した結果、ついに人物がわかりました。

それまでの調査を諦めなかった人々と、それによって周りに知られてしまうと葛藤する家族たちの関係性がリアル。

ハンナの戦争

ハンナの戦争は、アンネ・フランクの親友だったハンナが残した実体験に基づいた書籍です。アンネ・フランクは残念ながら亡くなってしまいましたが、ハンナは厳しい状況をくぐり抜け生き残りました。

その生き残るまでの壮絶な内容が細かく書かれています。生き残るためにしなければならなかったことや、友人やお世話になった人々との別れなどです。

中には、ナチス・ドイツ側で助けてくれた人々もいました。そんな中で生き残ったハンナが思ったそして感じた体験とは。

世界史驚きの真相

サラッと世界史の本を読み進めたい人におすすめの一冊。

世界史が好きな方もそうでない方も読みやすい内容になっているので、ちょっとしたスキマ時間にもおすすめです。

世界史の裏話のような内容が多いので、海外のことが好きといった方でも面白いのではないでしょうか。

時空旅人 英国王と騎士の物語


毎月様々な土地についてピックアップしている時空旅人。

こちらの号では、英国を題材とした内容になっており、歴代の王たちやあの有名なアーサー王と円卓の騎士など、幅広い内容になっています。

一見さらっと読みやすい雑誌かと思っていたのですが、マニアックな内容もたくさんあり、歴史好き必見の雑誌です。

時代を動かした世界の名家・大富豪

時代を動かした世界の名家・大富豪について書かれていますが、あまり知られていない名家も紹介されています。

有名どころはもちろんですが、あまり知られていない名家や大富豪だけでなく、タブーや避けがちな方々まで惜しみなく書かれています。